「〜が自殺を助長する」

森山直太郎の「生きていることが辛いなら」という曲が自殺を助長するという批判があったらしい。


あんたバカぁ!?助長しません!


とにかくツッコミどころが多すぎて困ったなぁ・・・。
えーと、自殺する人はこの曲を聴こうが聴くまいが自殺するし、しない人は何百回聴いてもしない。
この曲のせいで自殺した人がいたとしてもそれは歌詞がいけないのではなくて、波長があっただけ。童謡「ぞうさん」を聴いて自殺を思い立つことと変わらない、つまり例外的な現象であると捉えるのが普通だろ。


こういう批判をする人をなんで批判したくなるかというとそれは「問題に真正面から向き合うことを放棄しましたけどなにか?」(おぎやはぎ風)と、胸を張って公言しているように聞こえるからだ。
じゃあなにかい?森山直太郎のこの曲を聴かせなければ自殺がなくなるのかい?
自殺を減らすにはどうすればいいのか、(「自殺の減少=善である」ことが前提です)そう考えたときに、ちゃんと解決しようと思っている人は少なくともこんな結論には至らないはず。
たしかに理由をつければ安心する。
表面的には社会の秩序は保たれるかもしれない。
しかし、これは根本的な解決になっていない。
そして安心したいがために他人の「表現の自由」を侵害しようとしているというのは、浅はか極まりない発想。


秋葉原の事件における、いわゆる「ダガー問題」も同じだよね。
それは問題のすり替えであって逃げでしかないのです。


だからこう言いたい、放棄してるんなら少し黙っててもらえませんか?