裁判員候補暴露について簡単に・・・

 巷では裁判員候補に選ばれた人がブログで発表してしまうという事態が起こっているらしい。
法律で禁止されているにも関わらずそのような犯罪が起こってしまうのはなんでだろうか、1分くらい考えてみた。

 多分、自分が裁判員候補者であることを公表することから派生する不都合性について想像する力が欠如しているのだ、と結論付けてみた。
「公表したところで誰にも迷惑はかからないだろう、というかそもそもなんで公表しちゃいけないの?」という感覚なのだろう。
 裁判員(候補)であることを回りにバラしてはいけない理由は主に2つある、と記憶している。
一つには自分のプライバシーもろもろの安全確保にある。
これだけならば、自分のプライバシーなんだし、自分の身体の安全の問題なのだからその利益を自ら放棄しても構わないといえる。
しかし、もう一つの理由としてはいわゆる守秘義務の発生、である。
法曹には裁判に関する情報についての守秘義務というものが課される。
したがって裁判に関係する者にも当然守秘義務は発生するものだ。
しかし、一般の人に守秘義務を徹底させるというのは難しい。
どこまでなら話せるのか、という点だけでも説明しきれないものであろう。
だから根っこの部分、つまり自分が裁判に関係しているという所からシークレットにしてしまおう、ということだろう。(しかしそうしたところで実際、どこまでなら知らせてもいいのかという疑問が出てきたということからもなかなか難しいもんである。)

 だが、一般国民にそのような義務を課すというのは到底無理な話。
誰から見たって悪いことならほとんどの人はやらないし、小さい頃からやらないように教育されるので話は簡単。
なんで守秘義務を負わされるのか、バラしたらどのように悪いのか、ということは抽象的な問題を多く含むので軽い気持ちで破ってしまうものである。
飲酒運転でさえ規制しきれていない社会では尚更である。
 といっても、こんな事態ちょっと考えれば想像できることなので裁判員制度を構成したメンバにとっては想定内なのであろう。
ということはこれから守秘義務についてどのような規制をかけていくのか、楽しみである。