究極のプレイ動画

先日あるきっかけで東方のリプレイ動画を見たのだが(@ニコニコ動画)、ちょっとした感銘を受けてしまったのでここに記すとしよう。


その人の動画はpeercast使って自分で実況しながらプレイしたものを誰かがうpしたものである。
特にテクニックが恐ろしいわけでもなく(もちろんウマいが)、ネタ避けなんてものもない。
というか、私が見た動画に関してはクリア寸前でゲームオーバーという、なんともカッコ悪い終わり方。


では、いったい何が私の心を惹きつけたのだろうか。
まず一つに、実況しながらプレイしていることがあげられる。
「ノーミスでイケた!空気読んでるなー!」
「ここの通常弾幕まだわかってないんだよね〜」
など、プレイ動画に臨場感を与えることができる。


二つに、技術的に親近感が持てるということかもしれない。
クリア動画というものは結局はパターンを覚えて自分のプレイの参考にする、くらいに落ち着いてしまう。
しかし、パターンを駆使することもなく、ただただおしゃべりしながらプレイするのは・・・そう、友達と一緒にゲーム攻略をしている感覚。
(喋っていたせいでエクステンドが取れない動画を参考にするプレイヤはどの世界にもいないだろう)


しかし、私が一番ハッとさせられたのは、プレイヤ自身がホントに楽しそうにゲームをしていることである。
パターンを決めて「ここでボム」「ここまではノーミス必須」「ここは何点稼ぐ」という攻略、高得点を狙うがためにハマっていく窮屈なプレイから完全に解放された世界。
どこでミスしようが変わらないハイテンションでつき進んでいく爽快さ。
彼は東方を始めたばかりの頃の自分を思い出させてくれた。


カタにはまらなくても良い程度にまで技術が向上することによって、かえってカタに溺れていく、よくあることかもしれない。
決して本質を見失わないスタンスを会得したいものだ。


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