人に「見せる」職業と共通点

山寺宏一トークニコニコ動画で見て一つ思った。
山寺さんは声優業、トーク業、俳優業、となんでもできるなぁって。


この三つの仕事って結構違う能力が必要であると認識している。


声優というのは、「声」のみで演出しなくてはいけない。
やってみればわかるが、普段喋るようなトーン、スピード、そして台詞では全く表現できない。
(さぁ、恥ずかしがらずにアテレコってみよう!絶対後悔するから、下手すぎて・・・)
だから、演出中は恥ずかしいほどの声の抑揚、滑舌、絶対に使わないような言葉を使ってオーバーアクション全開の演技を強いられる。
それができない人は声優としてはダメダメ。
よく俳優が声優業に携わったりするのを見受けるが、大抵棒読み。


トーク業というのは何もない空間を言葉で埋めていく感じ。
内容なんてどうでもいい。
そこいらのファミレスでくっちゃべっている様な内容でかまわない。
重要なのは「間」。
テンポに気をつけて、相手やその場の雰囲気とカチ合わないように演出していく。
一度ネットラジオでもやってみるといい。(さぁ恥ずかしがらずに!)
泣きたくなるくらい何も話せないし、そもそも内容なんてないんだからそれを面白くするためにはどれだけ頭の瞬発力が必要か思い知らされるだろう。


俳優業というのは身体の動きで演じるもの。
台詞なんて大したことない。
言葉を連ねているときの表情、身振り手振り。
佇まいだけで心の変化を表現する。
誰かが喋っているときに自然な振る舞いをしなくてはならない。
やってみればいいさ!!
(上記二つの失態を繰り返した君ならもう何も恐れることはない!)
身体全体を駆使しながら表現しないと、すでに用意されている言葉なんて伝わらないだろう。


他にもさまざまな表現方法があるが、手段によってどれだけ異なるチカラが必要か、「声」を使って演出する手段として共通しているこの3つの例だけでもお分かりいただけたと思う。


こんな「似て非なる」ことを全部ハイクオリティでやってのける山寺さんは頑張っている!(ごめんなさい、締め方わかんなかった・・・)


P.S. 荒川くん、「時かけ」観るときは呼んでね。


三鷹爆発四散】
http://d.hatena.ne.jp/go_west/comment?date=20080808
(これトラックバックになってるよな・・・)